連携(旧)

「新しい連携」をもとめて

「大学発教育支援コンソーシアム行動宣言」では、「大学を核としたネットワークのネットワークとして、成果を共有・発信する」ことがうたわれています。教育にかかわる主体が多様化することにより、新たな風が吹きこまれることが期待されています。

推進機構では、この考えに基づき、推進機構と、「東京大学内の組織」「地方教育委員会」「学校」「企業」「学会」等々、多くの組織と連携しています。

このことにより、長年現場で蓄積されてきたノウハウや、実践を裏付けする理論、企業や一般社会からの要望など、お互いにとって有益な情報交換がなされ、新たな視点を得るなど、今までになかった成果が生まれています。

2009年度の取り組み

◆学習者中心型授業展開へ向けての取組…五ヶ瀬町教育委員会

五ヶ瀬町教育委員会では、町づくりの一環としてG授業という取組(町内4小学校、2中学校を、それぞれ「一つの学校」と考え、小学校、中学校の児童・生徒を、少人数から大人数まで、授業に適した人数で編成することで、きめ細かな指導を実現する)を行うなど、授業改革を進めています。

五ヶ瀬町の取り組みには、CoREFの「学びたいと思う人ひとりひとりが先端知に触れてしっかり学べるために、新しい学び方として協調的な学習活動の理論に基づく学習活動のあり方を研究し、その成果を学校の先生と共有しながら育てていく」という活動方針と合致するところがありますので、実践および研究のパートナーとして一緒に検討してきました。

五ヶ瀬の指導主事や教員の方と共同で授業構想を検討し、教材を一緒に作成しました。

第1回 共同検討授業 中2理科 「沸点」 (「学譜」のページへ)
2009年10月8日(木)15:05-15:55

第2回 共同検討授業 中2理科 「雲」(「学譜」のページへ)
2009年11月27日(木)9:30-10:20

 

◆教職員向け出張ワークショップ…埼玉県教育委員会

教育現場を主導する埼玉県立総合教育センターの指導主事の方々24名を対象に、「人の認知の原理原則とは何か」「協調活動のメリットとデメリットは何か」を多面的に考えるワークショップを開催しました。

出張ワークショップ「協調学習の仕組み」  (「学譜」のページへ)
2009年9月18日(金)10:00-17:00

◆教職員向け出張ワークショップ…開智学園

埼玉県開智学園の先生56名を対象に、「人の認知の原理原則とは何か」「協調活動のメリットとデメリットは何か」を多面的に考えるワークショップを開催し、秋からの授業プランを検討しました。

出張ワークショップ「『学び合い』を学ぶ」 (「学譜」のページへ)
2009年8月31日(金)8:50-16:00

2010年度の取り組み

教育委員会との連携

◆学力向上基盤形成事業 …埼玉県教育委員会・総合教育センター

埼玉県教育委員会は、学力向上は教育活動の基盤となる授業の改善からという基本理念の下、ともすると講義調で画一的になりがちな授業の形態を、学習者中心に改善するために平成22年度から「県立高校学力向上基盤形成事業」をはじめました。この事業のねらいは3点あります。

  • 多様な高校生に対応し、学力向上を目指した、新たな授業形態と改善の方策を提言
  • 学習者の視点に立った、自ら学ぶ意欲をはぐくむ教材の研究・開発
  • 授業改善を推進する中核教員の養成

これらのねらいを実現するために、学習科学の理論や協調学習の考え方に基づいた提案を行ったり、先生方と協同で教材や授業を作ったりするなど、より質の高い教育が実現できるよう先生方の授業改善を支援していきます。

活動の詳細はこちら

◆CoREF推進機構との研究連携 …宮崎県五ヶ瀬町教育委員会ほか8市町教育委員会

9つの市町教育委員会が連携しながら、強調学習の考え方に基づいた研究・実践を行い、各教科等における実践モデルを作成することをねらいとして、平成22~23年度の2年間で研究連携を行います。

参加市町教育委員会・・・有田市(和歌山県)、有田川町(和歌山県)、安芸太田町(広島県)、香春町(福岡県)、南小国町(熊本県)、竹田市(大分県)、宮崎市(宮崎県)、国富町(宮崎県)、五ヶ瀬町(宮崎県) 

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企業との連携

◆日本産学フォーラムとの連携

CoREF推進機構では,小中高等学校教育現場の多様化を図るため、社会人にその経験を活かした支援を求めるモデル事業を進めています。2010年度は教育委員会との連携事業で取り組まれている新しい教え方のための教材検討の場を社会人に公開し,教員と社会人が一緒に教材を作る経験を通して社会人を教員として養成する具体的なプログラムを検討します。

◆東京大学内における連携

(作成中)