新しい学びプロジェクト
自治体と東京大学CoREFの連携

「新しい学びプロジェクト」は、平成22年度より開始したCoREFと市町教育委員会、学校等との小中学校における協調学習を引き起こす授業づくりのための研究連携事業です。研究連携の中心的活動は、知識構成型ジグソー法による授業研究です。
教育委員会、学校教員、研究者が協働して、ウェブ上のネットワークも活用しながら、子どもの学びを丁寧に想定しながら授業をデザインし、学びの事実を見とり、そこから次の授業デザインの仮説を得ていく実践研究のサイクルを回し続けています。

(1)主な取り組み

  • 小学校、中学校、高等学校での協調学習を引き起こす授業づくり
  • 知識構成型ジグソー法による教材の開発、実践、評価
  • 指導主事、授業実践者とCoREFスタッフのメーリングリストを活用したオンラインでの教材検討、授業の振り返り
  • 地域、学校、経験の多様な教員、管理職、指導主事、研究者、教育支援に関心のある社会人による多彩なネットワーク形成

(2)令和2年度の参加団体(12月現在)

北海道様似町、帯広市、福島県伊達市、群馬新しい学びプロジェクト・ネットワーク、埼玉県、埼玉県戸田市、東京都市大学等々力中学校・高等学校、長野県文化学園長野中・高等学校、静岡前向き授業づくりネットワーク、京都市立中学校新しい学びプロジェクト研究協議会、和歌山県有田川町、大阪府清風学園清風中学校・高等学校、大阪夕陽丘学園高等学校、鳥取県日南町立日南中学校、島根県、島根県津和野町、浜田市、岡山県立瀬戸高等学校、広島県安芸太田町、せらにし教育研究会、ひろしま新しい学びプロジェクト研究協議会、山口県新しい学びプロジェクト研究協議会、高知県教育センター、福岡県飯塚市、大分県教育センター、大分県竹田市、九重町、豊後高田市、宮崎県延岡市(19都道府県29団体)

(3)年間の活動スケジュール

  • 教育長・担当者(指導主事等)による連絡協議会(5月・2月)
  • 東京大学での全体研究会(8月初旬 2日間)
  • 公開研究授業を中心とした研究会(大掛かりなものは年間2回程度)
  • 参加団体の主催によるローカルな公開授業研究会(令和元年度は年間565授業)
  • 年次報告会(1月)

(4)組織編制

  • 各参加団体が指導主事等1名以上を「研究推進担当者」とし、CoREFや事務局と連携して自治体内での事務的なマネジメントを行う
  • 各参加団体が活動の中心となる教員を「研究推進員」として指定
  • 国語、算数・数学、理科、社会、英語の5教科について教科部会を設定
  • 「研究推進員」は任意の教科部会に参加して教材開発を中心として活動
  • 周辺の教員も参加団体の裁量により教材開発や実践に協力(「サポートメンバー」制)
  • プロジェクト内で団体の枠を超えて研究推進の中核を担う教員や指導主事等を「協調学習マイスター」名簿に登録し,研修等に相互活用

令和元年度の研究推進員数(166名)

国語 社会 算数・数学 理科 英語 その他
37 32 46 28 10 13

※サポートメンバーは全教科・校種で683名

(5)令和元年度までの成果

  • 小中学校750実践を中心に、実技教科や高校授業案、教材、振り返りデータを含むフルセットのデータとして報告
  • 小学校で72.9%、中学校で55.4%が「毎日」もしくは「週に1,2回」やりたい(「やりたくない」は小学校0.7%、中学校1.8%。5年間のべ3700名超のアンケートから)
  • 先生方の感想として「子どもたち一人ひとりの学びの姿が見える」など

(6)具体的な研究の進め方

①研究会等の年間日程(令和2年度12月現在)

日程 行事 場所 対象
5月11日(月) 第1回連絡協議会 オンライン会議 教育長・担当者
8月1日(土)
2日(日)
拡大研究推進員会 オンライン会議 すべて
11月28日(土) 研究発表会 埼玉県(久喜市立江面第二小学校ほか)
オンライン会議
すべて
教科部会 すべて(主に推進員等・担当者)
1月23日(土) 教科部会 オンライン会議 推進員等
第2回連絡協議会 教育長・担当者
1月30日(土) 年次報告会 すべて

*1 研究会等への参加は、原則各参加団体が各自の予算の範囲で任意に行う
*2 参加団体内での研修や公開授業研究会は随時開催

②オンラインのネットワークを活用した授業づくり・実践共有

a)メーリングリストの活用

  • 研究推進員、サポートメンバー(以上実践者)、研究推進担当者(指導主事等)、CoREFスタッフ等で教科メーリングリストを構成
  • 研究推進員、サポートメンバー及びその周辺の教員の協調学習実践について、授業案・教材の事前検討、実践アイデアの交流、実践報告等をメールのやり取りで行う
  • メーリングリストでは、個々の教材の検討だけでなく、参加団体内の研究の進め方、プロジェクト全体の研究の進め方等についての相談等も行う

※メーリングリストには、令和元年1月現在2000名超が登録
b)実践記録の蓄積

  • 研究推進員、サポートメンバー等の協調学習実践について、各参加団体は可能な限り授業案・教材・振り返りシート、音声や映像の記録、児童生徒の記入済みワークシート、授業アンケート等を収集し、提出
  • 集まった実践の記録は、CoREFが報告書等にまとめて発信

③各参加団体内での研究の進め方

  • ①の研究会等、②のネットワークを活用しながら、各参加団体がそれぞれ任意の年間計画で研究を推進
  • 公開研究授業等の際には、情報を他の参加団体にも積極的に発信
  • 参加団体内の研修会等に、「協調学習マイスター」やCoREFスタッフの派遣を要請することが可能(CoREFは参加団体からの要請に優先的に対応)

※各年度ごとの活動の詳細については,「活動報告書」 を参照ください。
※活動をとおしてデザイン・実践された授業の例は、こちらでご覧になれます。