埼玉県教育委員会との連携

未来を拓く「学び」推進事業 ・・・埼玉県教育委員会・総合教育センター

大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)は、埼玉県教育委員会と連携しています。

埼玉県教育委員会は、平成22年度から2年間「県立高校学力向上基盤形成事業」としてCoREFとの研究・連携を実施してきました。
平成24年度からは、「未来を拓く『学び』推進事業」として3年間、CoREFと研究・連携を継続します。私たちCoREFは、この事業に全面的に協力します。

埼玉県の「未来を拓く『学び』推進事業」の概要は次のようなものです。詳しくは、実施要項をご覧ください。

研究連携の目的は、次の4つとしています。

○ 多様な高校生に対応し、学力向上を目指した新たな授業形態と改善の方策を提言
○ 学習者の視点に立った、自ら学ぶ意欲をはぐくむ教材の研究・開発
○ 授業改善を推進する中核教員の養成

研究連携の期間は、平成24年4月から平成27年3月の3年間です。

研究実践対象教科は、平成24年度については、国語、地歴、公民、数学、理科、英語、美術としています。

研究指定校は、浦和高等学校、大宮光陵高等学校、春日部女子高等学校、越ヶ谷高等学校、越谷北高等学校
秩父高等学校、戸田翔陽高等学校、富士見高等学校、吉川高等学校の9校です。
研究推進委員の先生は、26名の先生方です。

私たちCoREFは、この事業の目的・目標を埼玉県教育委員会が達成するために次のような支援・協力をします。

○ 研究推進委員の先生方(埼玉県の高校の先生)が学習科学や協調学習を理解するために必要な支援をする。
○ 協調学習の授業において効果的な教材の開発に協力する。
○ 協調学習の考え方に基づいた検証授業の実施に協力する。

埼玉県教育委員会と協力して、準備を進めてきましたが、

6月2日(土)に東京大学弥生キャンパス一条ホールほかを会場にして、第1回全体研究会を行いました。

概要は以下の通りです。
・開会行事
・講義「協調学習の目指すもの」
推進機構副機構長 三宅なほみ教授
・研修推進委員の協調学習ミニ体験
・模擬授業の実施(協力;浦和高校の生徒の皆さん)
三宅なほみ教授・佐々木美智子埼玉県立総合教育センター指導主事
・閉会行事

その様子は、こちらです。→https://ecsweb.center.spec.ed.jp/coref/

7月10日(土)午後 東京大学本郷キャンパス経済学研究学術棟・小島ホールを会場にして、第2回の研究会を行いました。

概要は以下の通りです。
・ウォームアップ
雲のできる仕組みを人に教えるとしたら、どんな風に教える?
話し合うことは学習にどう役立つか
・「雲はどのようにしてできるか」のワークショップ体験
エキスパート活動→・ジグソー活動→・クロストーク
・「雲はどのようにしてできるか」の教材を改善するとしたらどうしますか?
ジグソー活動
・高校での授業例について協議
・「ジグソー型のどういう特徴が協調学習を可能にする学習環境を用意しうるか」のワークショップ
エキスパート活動→・ジグソー活動→・クロストーク
・事務連絡・教科部会

その様子はこちらです。→https://ecsweb.center.spec.ed.jp/coref/

7月31日(土)午後 東京大学本郷キャンパス 福武ラーニングスタジオを会場にして、第3回の全体研究会を行いました。

概要は以下の通りです。
・ウォームアップ
こんな教材で協調学習の授業をやりたい、といわれたら、どうでしょうか?
「世界の国々の人口」「世界の国々の面積」「世界の国々の人口密度」
・ワークショップ
同僚から、協調学習について、このように尋ねられたら、あなたならどう答えますか?誤解がありそうなところに下線を引いて、回答のポイントを箇条書きにして下さい。
エキスパート活動→ジグソー活動
・プロジェクト活動
ウォームアップの教材で、中心となる問い、問いと対応する教材を考えて下さい。
・各教科で持ち寄った教材の検討
「授業の柱となる問いは?」「柱となる問いにアプローチするための資料が準備されているか」の観点で検討して下さい。
・事務連絡・教科部会
その様子はこちらです。→https://ecsweb.center.spec.ed.jp/coref/

今後の予定は、次のようになっています。

今後、本格的に教材作りが始まります。CoREFは、夏休みいっぱいで、実際の授業に使う教材のおおよそが作り上がるように協力していきます。
2学期の検証授業に参加して、先生方と一緒に授業作りを考えていきます。