大学発教育支援コンソーシアム Consortium for Renovating Education of the Future (CoREF)

参加機関・大学

京都市教育委員会、京都大学・大阪成蹊大学、京都嵯峨芸術大学、京都 市立芸術大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、成安造形大学、NPO法人日本学校教育高度化研究所

京都市教育委員会・京都大学のコンソーシアムサイト:
http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000069508.html

算数・数学分野におけるICTを活用した児童・生徒の個人別・自学自習教材の開発・運用を皮切りに、理科分野において、新学習指導要領に対応した児童・生徒の科学的思考力や探究する能力等を高める先進的な教材開発を進めているところである。平成23年度からは、加えて芸術系大学と連携した美術教育の充実に向けた取組を進める。

平成21年度の取組

(1)事業計画

① 自学自習システムの普及(算数・数学分野)
京都大学、NPO法人日本学校教育高度化研究所(学校研)の協力のもと、構築した自学自習システム改良の検討と試行を継続し、その効果を検証。これと並行して、学校現場のニーズにあった実施方法を工夫し、算数・数学以外の教科でのシステム開発も視野に入れつつ、より多くの学校で活用できるように進める。
② 青少年科学センターにおける教材開発(理科・科学教育分野)
平成21年度から新たに、理科・科学教育の分野において、京都大学と京都市青少年科学センター等が共同して、新学習指導要領に対応した児童・生徒の科学的思考力や探究する能力等を高める先進的な教材開発を進める。合わせて、共同開発にあたり、京都市青少年科学センターは、最先端の知識を得ることを通してさらに専門能力を高めていく。

(2)事業実績

① 自学自習システムの普及(算数・数学分野)
児童生徒に先に進みたくなる向上心が生まれるとともに、数学に苦手意識がある生徒にも積極的に学習に取り組む姿勢が見受けられた。
② 青少年科学センターにおける教材開発(理科・科学教育分野)
京都市青少年科学センターと京都大学がプロジェクトチームを作り、新学習指導要領に対応した児童・生徒の科学的思考力や探究する能力等を高める先進的な教師研修用の教材を開発(基礎編(物理、化学、生物、地学の4領域各1編)及び発展編(化学領域1編)の計5編)した。

<基礎編教材>

  • 物理:誘導コイルの使い方
    数万ボルトの電圧を作り出す新旧2タイプの誘導コイルを安全に演示するために必要な知識、技能に関する内容

  • 化学:気体の発生
    水素・酸素・アンモニア・二酸化炭素の発生方法と気体の種類の確認実験などに関する内容

  • 生物:メダカの飼い方、メダカの血流観察
    教員からの質問が多いメダカの飼い方や、小・中学校で実施されるメダカの血流観察の方法など

  • 地学:望遠鏡の使い方
    教員からの質問が多い星空や太陽観測のための赤道儀式天体望遠鏡の組み立てや設置、使い方に関する内容

<発展編教材>

  • 化学:気体の性質
    空気中の酸素の収集方法と酸素存在の確認手法及び空気中に最も多く含まれるのに中学ではほとんど学習しない窒素の性質に関する内容

<教材教具についての情報発信について>

  • 過去のセンター報告等の冊子化

    最近10年間のセンター報告の個人研究と教材開発をリストアップし、その頁をそのまま写真製版しても内容が分かるものを冊子化

平成22年度の取組

(1)事業計画

① 自学自習システムの普及(算数・数学分野)
京都大学の協力の下、NPO法人日本学校教育高度化研究所(学校研)とともに開発・構築したインターネット利用による算数・数学の自学自習システム教材を京都市立学校での利用を拡大する。
② 青少年科学センターにおける教材開発(理科・科学教育分野)
昨年度、理科・科学教育の分野において、京都大学と京都市青少年科学センターが共同して「プロジェクトチーム」を設け、新学習指導要領に対応した児童・生徒の科学的思考力や探究する能力等を高める先進的な教材開発に着手した。今年度は京都市青少年科学センターにおける活用に向けて、開発に着手した教材を完成させていく。

(2)事業実績

① 自学自習システムの普及(算数・数学分野)
NPOとともに開発を進めた算数・数学の自学自習システム教材として、京都大学の協力の下、インターネットを利用した「パブリック・メソッド」を構築し、京都市立学校での利用校を拡大。
② 青少年科学センターにおける教材開発(理科・科学教育分野)
理科・科学教育の分野において、京都大学と連携し、小・中学校教員が理科の授業で効果的な観察・実験を行うための新しい指導教材(基礎編(物理、化学、生物、地学の4領域各1編)及び発展編(地学領域1編)の計5編)を新学習指導要領も踏まえて共同開発。

<基礎編教材>

  • 物理:記録タイマー・ストロボ装置の使い方
    運動のようすを調べるための記録タイマーやストロボ装置などの使用法と、それを使ったデータ処理などに関する内容

  • 化学:化学変化の実験における質量保存の法則
    化学反応の前後で質量が変わらないことを、実際にいくつかの化学反応を起こし、デジタル秤で質量を調べることで確認する内容

  • 生物:オオカナダモの栽培、オオカナダモの細胞観察
    生き物の飼育や実験でも用いられるオオカナダモの栽培方法や細胞の観察方法に関する内容

  • 地学:望遠鏡を使った太陽の観察
    天体望遠鏡を使って太陽黒点など、太陽のようすを観察するための手法(投影法)に関する内容

<発展編教材>

  • 地学:球面スクリーンを利用した地学教材
    太陽黒点の動きや雲の動きなどの動画や静止画を球面状のスクリーンに投影し、立体的に観察することができるという内容

平成23年度の取組
事業計画

(1)自学自習システムの普及(算数・数学分野)

京都大学の協力の下、NPO法人日本学校教育高度化研究所(学校研)とともに開発・構築したインターネット利用による算数・数学の自学自習システム教材を京都市立学校での利用を拡大する。

(2)青少年科学センターにおける教材開発(理科・科学教育分野)

理科・科学教育の分野において、京都市青少年科学センターと京都大学が共同し、小・中学校教員が、実験・観察のスキルを高めるための新しい教材を開発した。これは、PCを用いた単なるバーチャル教材ではなく、実験・観察学習を進めるために必要な実験器具や装置の使用法について、実際に装置などを扱い、指導者自らが実験・観察を体験しながら研修できる自学自習型のプログラムであり、今度はこれら研修プログラムの本格実施を目指す。

(3)美術教育を通した教育支援

子どもたちの感性や表現力、創造力、コミュニケーション力等の育成に資する美術教育の充実を図るため、芸術系大学との連携による小・中学校における教育支援について検討する。

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